9月29日から10月18日まで、中四国地区国立大学図書館の有志で、「教育」をテーマにした貴重資料のパネル展示を行いました。会場は岡山市デジタルミュージアム、他の参加大学は、岡山大学(岡山藩の教育)、広島大学(教科書)、香川大学(神原文庫)、鳴門教育大学(後藤家文書)です。
島根大学は、ハーンが来日後、英語教師として松江の島根県尋常中学校で行った授業の様子や、ハーンの教育観などを、所蔵している自筆書簡により紹介しました。松江に来るまで、教師の経験などまったくなかったハーンですが、日本の文化に敬意を抱き、学生に愛情を注ぎ、独自の方法で教育に真摯に取り組みました。教師としての経験、松江で過ごした穏やかで幸福な日々は、ハーンのその後の生き方や作品にも影響を与えたことでしょう。