11月21日、大阪大学附属図書館にて「遺跡資料リポジトリ--発掘調査報告書の流通促進のために」をテーマにしたシンポジウムが開催されました。
国立情報学研究所最先端学術情報基盤整備(CSI)委託事業(領域2)に採択されたこの「遺跡資料リポジトリ」プロジェクトは、島根大学を代表機関として、連携機関である、東北大学、筑波大学、大阪大学、神戸大学、鳥取大学、岡山大学、広島大学、山口大学、香川大学、高知大学、宮崎大学とともに電子版調査報告書の相互利用体制を構築し、研究・調査資料としての利活用や貴重な文化遺産記録の公開を推進に取り組むプロジェクトです。
シンポジウムでは、文化庁、奈良文化財研究所、大学研究者、全国自治体埋蔵文化財担当部署、国立大学リポジトリ担当者など関係者50余名が出席し、長期保存、通覧性に実績のある冊子報告書の利活用の促進について協議を行いました。また、電子版(PDF)調査報告書については、リポジトリ仕様による報告書抄録データと多様な検索エンジンからの迅速・広域的な提供等、各メディアの特性を生かした包括的かつ相互補完的な利用機能など、講演、事例報告、デモやパネルディスカッションを通じて活発な意見交換が行われました。
現在、島根大学では、「島根県遺跡資料リポジトリ」を立ち上げ、島根県内の自治体埋蔵文化財担当者様の御協力のもと、県内の遺跡調査報告書の公開を行っています。
プロジェクトについて詳しくは、「遺跡資料リポジトリ」をご覧下さい。