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島根大学附属図書館のブログ

島根大学図書館のサービスや催し、身近な出来事などについて、図書館スタッフが写真と共にご紹介します。 

シンポジウム「文化遺産の記録をすべての人々へ!―発掘調査報告書の電子化と公開を考える―」を開催

附属図書館が事務局となって全国の21の国立大学附属図書館と連携して推進する全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクトは、11/15(木)、大阪大学附属図書館との共催により同図書館を会場に、シンポジウム「文化遺産の記録をすべての人々へ!―発掘調査報告書の電子化と公開を考える―」を開催しました。

本プロジェクトは、遺跡の発掘調査報告書をデジタル化してインターネット上に公開するプロジェクトとして、平成20年度に中国地区5県域で開始されたものです。国立情報学研究所の最先端学術情報基盤(CSI)構築推進委託事業の委託を受けて、参加大学の附属図書館が各府県内の自治体文化財担当部署と連携しながらこれまでに約12,000冊近くの報告書を電子化して公開を進めています。発行部数が少なく入手が難しい遺跡の発掘調査報告書を、必要とする人が誰でも手軽に利用できる環境の構築を目指しています。

シンポジウムは、遺跡資料リポジトリの普及・拡大を図る目的で毎年開催しているもので、今年度は大阪大学総合図書館を会場に開催しました。今年度がCSI委託事業の最終年度となることから、今年度のシンポジウムは、これまでの5年間のプロジェクトの達成状況を確認し、CSI委託事業終了後のプロジェクトを展望するものとなりました。

奥田正義大阪大学附属図書館事務部長の総合司会により、プロジェクト代表である田籠博島根大学附属図書館長の開会挨拶に続き、プロジェクト事務局(島根大学附属図書館)からの報告の後、菅野智則東北大学埋蔵文化財調査室調査員、村上浩介国立国会図書館関西館電子図書館課長補佐、赤塚次郎愛知県埋蔵文化財センター副センター長、森本晋奈良文化財研究所文化財情報研究室長名の4名の講師による講演が行われました。

最後に、笹本正治信州大学附属図書館長(副学長)のコーディネートにより、パネルディスカッションが行われました。長野県内で報告書の電子化を積極的に推進している経験を基に、笹本館長の巧みな進行によって、遺跡資料リポジトリが進むべき方向性や拡大のための方策について活発な議論が展開されました。会場には大学図書館関係者だけでなく、自治体文化財担当者や考古学専攻の大学教員・学生など多数の出席があり、参加者の立場を越えて理解を深める機会となりました。

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《プログラム》
 全体の司会進行:奥田正義 大阪大学附属図書館事務部長
 開会挨拶 プロジェクト代表: 田籠 博 島根大学附属図書館長
       共催機関: 東島 清 大阪大学附属図書館長(理事・副学長)

  第1部 遺跡資料リポジトリはどこまで来たか?  13:10~14:10
   報告 「遺跡資料リポジトリの現状と今後の計画」 
   矢田 貴史 プロジェクト事務局(島根大学附属図書館)   13:10~13:30

   講演 「被災地の復興支援と遺跡資料リポジトリ」  
   菅野 智則 東北大学埋蔵文化財調査室文化財調査員     13:30~14:10

  第2部 遺跡資料リポジトリはどこへ向かって行くのか? 14:10~16:30
   講演 「国立国会図書館における遺跡資料―紙からデジタルまで」
   村上 浩介 国立国会図書館関西館 電子図書館課長補佐   14:10~14:50

  休憩 14:50~15:10

   講演 「考古学アーカイヴと遺跡資料リポジトリ
   赤塚 次郎 愛知県埋蔵文化財センター           15:10~15:50

   講演 「遺跡情報記録と発掘調査報告書」  
   森本 晋 奈良文化財研究所 文化財情報研究室長      15:50~16:30

  第3部 パネル・ディスカッション 16:30~17:30

   コーディネータ: 笹本 正治 信州大学附属図書館長(副学長)
   パネリスト: 菅野 智則、村上 浩介、赤塚 次郎、森本 晋、矢田 貴史

  閉会挨拶 奥田正義 大阪大学附属図書館事務部長
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