島根大学附属図書館のブログ

島根大学図書館のサービスや催し、身近な出来事などについて、図書館スタッフが写真と共にご紹介します。 

蔵書リユース市を開催しました。

10/29(火)~10/31(木)の3日間、毎年の恒例行事となっている蔵書リユース市を開催しました。

 

(会場の様子)

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・ホームページのお知らせ「今年の蔵書リユース市は、10/29~10/31に開催!」

 http://www.lib.shimane-u.ac.jp/new/new.asp?disp=2&id=1120

 

このリユース市は、重複・改版等で不用となった蔵書を再利用を目的として安価で販売するもので、今年で9年目を迎えています。学内の学生・教員はもちろん、一般市民の方にも多数ご来場いただき、ご好評いただいている企画です。

 

島根大学(松江キャンパス)は、現在約75万冊の図書資料を所蔵していますが、毎年新たに1万冊近くの書籍等を受け入れしています。大学の教育・研究に必要な資料を保存・提供することは図書館の基本的な役割の一つではありますが、毎年増え続ける資料を置くスペースの確保は悩みの種でもあります。

 

図書館では、書庫内でもともと複数冊所蔵していた図書や、教員の退官により発生する重複図書を中心に、学内の研究室に再貸し出しする「リユース図書制度」を設けていますが、改版が出て内容が古くなったものや、経年による汚れが付着した状態のよくない資料も多く含まれているため、全てを再活用することはできません。

 

一方で、古く汚れていても中身は十分利用に足る資料が多いのも事実で、有償とはなりますが、これを学生や一般市民の方に再度活用してもらおうと企画したのが蔵書リユース市です。

販売は大学生協に委託していますが、委託手数料の除く売り上げの多くは、図書館の資料費として、学生用資料の購入に充てています。

  

今年は8,000冊あまりの図書を販売しましたが、なんと、半数の約4,000冊をお買い上げいただきました!

年によって分野のバラつきも大きく、今年は、特に人気のある歴史や文学関係の本はほとんどありませんでしたので、この数字は毎年携わっている職員にとっても驚きでした。

 

これだけ多くの本が、再度活用していただけることを大変嬉しく思っています。

 

ご来場、本当にありがとうございました。

読書の秋、新たな本との出会いを楽しんでいただけましたでしょうか?

 

■アルバム

(10/28準備風景)

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図書館から隣の大学会館まで8,000冊の図書を移動させます。昨年までは事前に本を紐で絡み束にして倉庫に保管していましたが、昨年度の改修工事で、リユース市用の本を置く書架を確保したので、運搬はずっとラクになりました。

 

(開店を待つ8,000冊の本)

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(初日、開店直後)

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 毎年初日の開店前には会場前に行列ができます。今年は80~100名程度の方がいらしていたそうです。開店と同時に人がどっと流れ込みます。

 

(レジ前の行列)

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 初日のお昼は、早くも会計待ちのピークです。手前の平台は選んだ本を取り置いておく台です。100冊以上お買い上げのツワモノも。買った本を置く場所があるのでしょうか・・・

 

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 今年もアンケートを実施しました。たくさんのご協力ありがとうございました。本の並びが少し分かりくいといった意見もいただきました。企画全体には概ね満足いただけたようです。

 

(10/31 片づけの様子)

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 売れ残った本を紐で絡んでいます。たくさんの本が売れたので、片づけは閉店後2時間ほどで終わりました。毎年ご尽力いただいている生協の担当職員、学生スタッフの皆さんに感謝