島根大学附属図書館のブログ

島根大学図書館のサービスや催し、身近な出来事などについて、図書館スタッフが写真と共にご紹介します。 

゛ワクワク サクサク”会議の達人になろう ―ファシリテーション研修会―を開催

 附属図書館と島根大学生協は、学内で活動する学生団体の学生を対象としたファシリテーション研修会「゛ワクワク サクサク”会議の達人になろう」を共同開催しました。この研修会は、学生たちがファシリテーションのスキルを身につけて、所属する団体などの打ち合わせや会議を活性化させて、よりよい成果を得られるようになることを目指して開催したものです。当日は、図書館コンシェルジュや生協で活動する学生、図書館と生協の職員、教員など28名が参加しました。

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 講師を務めたのは、日本ファシリテーション協会会員で島根大学名誉教授の荒川長巳先生です。5~6人のグループに分かれて、最初に、各自が抱いている会議の不満をグループごとに付箋に書き出して、一つのホワイトボードに貼りだしました。たくさんの付箋が貼りだされました。皆さん、会議に対してはかなり不満を持っているようです。

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  次に、a. 場をデザインする、b. 意見を発散させる、c. 意見を収束させる、d. 合意を形成する、の4つのステップで、グループごとに一人一人がファシリテーター役を経験しながら進めました。

 「a.場をデザインする」では、意見の出やすい雰囲気をつくるためのアイスブレイクを学び、「円グラフアジェンダ」を使って簡単な打ち合わせの場をデザインする実習を行いましました。

 「b. 意見を発散させる」では、「意見の量は、結果の質を担保する」こと、たくさんの意見を引き出すためには積極的傾聴が大切であることを学びました。傾聴の実習では、上手に質問しながら相手から話を聞き出すことが意外にむずかしいと感じた人もいたようです。

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「c.意見を収束させる」では、たくさん出てきた意見が゛空中戦”になって消えてしまわないように「見える化」することの大切さを学びました。そのために、ホワイトボードと付箋を使った実習をしました。ファシリテーターとして、多くの意見を引き出して、交通整理しながらホワイボードに書いていくことの難しさを実感したようです。

最後の「d.合意を形成する」では、出された意見をもとに、参加者で合意を形成する技法を学びました。

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長時間の研修でしたが、受講後のアンケートでは、「実際に実践してみたい」、「今後も継続して行なってほしい」など、満足度の高い研修となったようです。この研修で学んだことは、大学での教育や課外活動で活用できるだけでなく、社会へ出た後も役にたつスキルです。学んだことを何度も繰り返し試してみて、実践的なスキルとして身に付けていただきたいと思います。

  

日時 2018(平成30)年9月28日(金) 10:00~17:00日時 

場所 島根大学附属図書館 1階ラーニングコモンズ

講師 荒川長巳 島根大学名誉教授・日本ファシリテーション協会会員

主催 島根大学附属図書館 / 島根大学生協 

後援 島根大学キャリアセンター