11月になってしまいましたが、10月にあった研修会の報告です。
10/13-14日の2日間、松江を会場に第57回中国四国地区大学図書館研究集会が開催されました。 文字通り中国地区と四国地区の大学図書館が集まる研修会という位置づけで、毎年1回開催されており、今回は30大学から42名が参加しました(概要/プログラムはこのページの下部参照)。
特別講演には公立はこだて未来大学の美馬のゆり先生にご登壇いただき、ご専門の学習科学の観点から、学びの効果を高めるために必要な環境デザインやそこに関わるスタッフに必要なマインドについて、勤務校での先進的な取り組み事例を豊富に交えながら、ご講演いただきました。
(特別講演)
今回は全体テーマが「学内連携」となっており、各大学で行われている様々な事例を持ち寄り共有することを第一目標にしていました。講演に続く事例報告では、広島大、山口大、高知工科大、島根県立大、比治山大の5大学から、各機関での学内連携事例を紹介してもらいました。
(事例報告)
1日目の最後には、ポスター発表というセッションも設けました。今回が初めての試みとあって14大学のみの発表でしたが、各大学で学生や教員、他部署と連携して行っていることをポスター前で2~3分ずつ発表してもらいました。
数十人以上が集まる研修というと、どうしても話す側・聞く側に分かれてしまいがちですが、ポスターの作成と発表という機会を作ることで、所属機関の取り組みを事前に整理することができ、研修中に得られた知識やノウハウを所属機関での運用にも当てはめやすくなると考えました。
(ポスター発表)
2日目の分科会も6名程度の小グループでの討議とすることで、1人1人の発言が活かされやすくなるよう配慮しました。各グループ活発な意見交換が行われました。
(分科会)
(分科会)
なお、この研究集会の運営は開催地の大学が持ち回りで担当しており、今回は島根県が担当で、国公私立からそれぞれ島根大学(国立)、島根県立大学(公立)、比治山大学(私立/島根には私立大がないため)が行いました。
拙い運営だったかと思いますが、講演いただいた美馬先生、事例報告をしていただいた発表者の方々、そして参加者の皆さま、どうもありがとうございました。
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<第57回中国四国地区大学図書館研究集会概要>
テーマ:大学図書館における学内連携を考える もっと前に!もっと広く!もっと柔軟に!
日 程:平成28(2016)年10月13日(木)~14日(金)
会 場:松江テルサ(大会議室)
主 催:中国四国地区大学図書館協議会
運営委員会:島根県立大学メディアセンター/比治山大学図書館/島根大学附属図書館
◆プログラム
1日目(10/13)
<特別講演>「学びの経験をデザインする!~キュレーション、リーダーシップ、そしてRIKEJO的マインド」 講師:美馬のゆり氏(公立はこだて未来大学システム情報科学部教授)⇒OPACで著書を探す
<事例報告>
「教科書コレクションデータベースの拡充と教員連携」広島大学図書館 川村拓郎氏
「山口大学図書館における学内連携」山口大学図書館 岡崎聡志氏
「本学図書館における学内連携について」高知工科大学附属情報図書館 尾上晃弘氏
「学生図書委員&卒業生との連携」島根県立大学松江キャンパス図書館 馬庭佳緒里氏
「先生と図書館は仲良くできる?」比治山大学図書館 福田房子氏
<ポスター発表>・・・14大学
2日目(10/14)
<分科会>・・・A~Fグループ(各グループ6名程度)に分かれ討議/発表
<図書館見学>・・・島根大学附属図書館/島根県立大学松江キャンパス図書館
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【yad】