島根大学附属図書館のブログ

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「看護研究・業務のための文献検索講習会」を開催しました

 6月27日(木)に看護部の職員を対象にした「文献検索講習会」を開催しました。 講習内容は、医学系国内文献のデータベース『医中誌Web』を中心した講義と、受講者が『医中誌Web』を使って検索をする演習で、1回75分のコースです。開催時間は、受講者の勤務時間を考慮して、第1回14:00~15:15・第2回17:45~19:00の二回実施とし、合計33名の受講者がありました。

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 さて、実はこの講習会、看護部と協力して一昨年から開催していますが、受講者の参加状況やアンケート、講習担当者の意見、看護部との打ち合わせをもとに、毎年少しずつ内容を変更しています。今回の講習会を、担当者視点で昨年度と比較してみると…。

◆変更したこと

①開催数を年2回(6月・10月〈予定〉)に変更

 昨年度は年8回(月1回・第3水曜日)で受講者は合計27名。受講者が参加しやすい日程を選択できればと、月1回開催にしていたのですが、受講者数は想定より伸びず…。今回は看護部との打ち合わせで「開講数を少なく&1回の受講者数を増やす方法」の検討、ということでの変更でした。受講者数という点では、昨年度の合計を今回一度で上回る結果となりました。

②会場を変更

 「わざわざ書くこと?」と思われるでしょうか。わりと大きな変更点です。昨年度は館内の設備を使用していたのですが、「同時に検索演習ができるPC」は10台程度。今回は、館外の「PC数十台が揃った教室」を借りて多人数の検索演習に対応しました。これで1回あたりの受講人数を増やす準備ができたとも言えます。

③「研究にも業務にも使えます!」

 これも看護部との打ち合わせでの話しです。「医中誌Webが、研究だけでなく看護業務に活用できることを伝えたい」という熱心な要望を受けました。確かに!そのとおりなのです。昨年度「業務に使える」ことには言及していたのですが、今回は実施目的や講習会の名前にも加え、PRしました。実際の講習でも業務向けの文献情報(会議録・Q&A・解説など)が『医中誌Web』にあることなどを紹介しました。また、「研究」については、「本学紀要への投稿」を想定した解説や情報の案内を行いました。

◆開催してみると

 上記の変更点を踏まえながらの講習会、担当者個人としては「受講者が多いと緊張する」という第一印象でした。無意識のうちに、昨年度の講習方法(少人数向けの解説)に慣れていたようです。受講者は、講習会後半の演習で、文献検索の「絞り込み機能(発行年や論文種類、分野等)」や「医中誌Web上からPDF入手」「検索結果をメールで送信する」など、こちらの解説したことをスムーズにこなされていたので、講習内容は伝わっていたと思います(思いたいです)。

 講習会後に実施したアンケートでは、「役立ちそうだと思った内容」として『医中誌Web』の具体的な検索方法のほか、学外からデータベースへの「リモートアクセス」機能など、図書館HPから提供しているサービスも挙げられていました。これらのサービスについても日常的な広報が必要であることを改めて認識しました。また、演習の方法や所要時間についても、貴重な意見が寄せられました。次回の開催にむけて、活かしていきたいと思います。                                                                               (tnk)