7月18日(木)に医学科1年生103名を対象に行われた、早期体験実習オリエンテーションにおいて、文献検索講習会を実施しました。
対象人数が多いため、前半・後半の2グループに分けて50分ずつ行いました。
講習会では医中誌WebやPubMed、Google Scholarなどの文献検索のためのデータベースと、Up To Date、Procedures CONSULTのような実際に臨床の現場で役立つデータベースの紹介と実演を行いました。
その中で、特に医中誌Webについては詳しい説明と実演を行い、学生にも医中誌Webを使って以下の条件を満たす論文を探してもらう課題演習の時間を設けました。
1)最新5年間に発行されたもの(2014~2019年)
2)癌に関する研究
3)原著論文
4)島根大学所属の先生が執筆しているもの
学生は実演での説明の記憶を頼りにしたり、配布していた説明のスライド資料とにらめっこしながら課題を行っていました。
また、職員に声をかけてわからないことや気になることを質問してくれる学生も多くいました。
さらに条件を満たす論文を探した後は、こちらで用意した課題用紙に書誌情報を正確に記入してもらうという課題も出していたのですが、皆さん長くて難しい論文タイトルを記入するのに苦労しているようでした。
さて、講習会終了後に提出してもらった課題用紙をチェックしてみました。
①医中誌Webを使ってちゃんと4つの条件を満たした論文を探せているか、②探した論文の書誌情報を正確に読み取って課題用紙に記入できているか…①、②共にできていたのは75名でした(課題提出者102名)。半数以上の学生はできていたので職員も一安心です。
間違いの内容として最も多かったのは探した論文の「医学図書館の所蔵の有無」、次いで、検索条件 3)で論文の種類を「原著論文」に限定していたのですが、「会議録」や「解説」を探してしまっていた、というのが多かったです。
どちらも実演の際に検索の仕方や画面の見方などを説明していたのですが、上手く伝わっていなかったのかと反省…来年度はもっと分かりやすい説明ができるように工夫していきたいと思います。
ただ、学生に回答してもらったアンケートの結果は、昨年度に比べて「内容はわかりやすかったかですか」「役に立ちそうな内容でしたか」ともに最も良い評価の回答が増加していたので昨年度から職員も少しは成長できたかなと思いました。
また、「医学生らしくてわくわくした。こういうツールをもっと知りたい」「今日教えてもらったことを将来きちんと生かして自分のレベルアップのために活用していきたいと思いました」など今後どんどんデータベースを活用していきたいという感想もあり、データベースの重要性が少しは伝わったのかなと思うと嬉しい限りです。
是非皆さん積極的にデータベースを使ってみてくださいね。[yok]
開催日時:2019年7月18日(木)
①13:00~13:50 ②13:50~14:40