島根大学附属図書館のブログ

島根大学図書館のサービスや催し、身近な出来事などについて、図書館スタッフが写真と共にご紹介します。 

第28回島根県医療関係機関等図書館(室)懇談会総会を開催しました

 2019年11月25日(月)に島根県立大学出雲キャンパス図書館を会場に、第28回島根県医療関係機関等図書館(室)懇談会(通称:医図懇)総会を開催しました。医図懇とは、1990年2月に病院図書室を中心とした島根県の医療関係機関の図書館・室が、互いの協力により図書館・室活動の向上を図ることを目的に設立され、医学図書館が幹事機関となっています。総会は毎年1回会場を持ちまわりで開催していますが、今年は加盟機関より12機関16名の参加がありました。 

 島根県立大学出雲キャンパス図書館長の安藤彰朗先生のご挨拶に続いて、島根県立大学副学長の石橋照子先生による「看護現場における「知」を育てる場づくり」と題したご講演がありました。看護現場では形式(マニュアル)化できない暗黙知と呼ばれる「知」によって業務が成り立っていることが多いため、「知」を共有する空間=「場」をうまく作っていくことが求められますが、より良い「場」を作っていくために必要な考え方についてお話がありました。このことは看護の現場だけでなく、私たちの職場においても共通の課題であると思いました。 

f:id:Shimadai_Lib:20191125134725j:plain【講演の様子】

 医図懇は設立から30年近い年月を経て、総会は年1回の情報交換の場としての役割が大きくなっていましたが、今年は趣向を変え、講師に株式会社サンメディアの前田亜寿香氏をお迎えし、11月18日に新たにリリースされたPubMedの新機能の紹介と実演を主としたセミナーを行いました。PubMedのリニューアルについては情報が不確定で対応に苦慮していたのですが、総会直前にリリースされ非常にタイムリーな内容となりました。 

f:id:Shimadai_Lib:20191125145242j:plainセミナーの様子】

 各機関の近況報告からは、今年から図書室の担当になられた方が多いことがわかりました。また、他業務との兼務で図書室業務を担当されている方がほとんどです。島根大学医学図書館では、病院図書室のスタッフの方や地域医療に従事している方のご要望に少しでもお応えできるよう努力し、医図懇幹事機関としての役割を果たしていきたいと思います。

f:id:Shimadai_Lib:20191125154441j:plain【情報交換】

 講演資料は「いとこん」ホームページ(https://www.lib.shimane-u.ac.jp/itokon/assembly.html)で公開しています。