医学科4年生は、3月12日から附属病院での臨床実習に入ります。実習前には、例年5日間ほどかけて臨床実習入門特別プログラムによる授業が行われます。この授業の1コマを使い、医学図書館は3月6日に医学系データベースの利用講習会を行いました。
実習中にデータベースの検索が必要なのだろうか、と思われるかもしれません。しかし、実習中には、抄読会のために文献を医中誌WebやPubMedで検索したり、医薬品情報やガイドライン、手術手技を各種データベースで確認したりする場面があります。もちろん、患者さんへの対応を知るために、今日の診療やUpToDateを使うこともあるでしょう。
こうしたデータベースをできるだけ実地で使用できるよう、講習会は演習をメインとしたものにしました。また、事前に臨床実習を終了した学生から聴き取りを行い、文献の構成や参考文献の書き方も内容に含めました。
学生たちは、パソコン、ときにはスマートフォンを使い、適宜検索を行いながら説明を聴いている様子でした。課題の時には、すでにデータベースを使用したことのある学生が、周囲の学生に検索のコツを教えている場面も見られました。
臨床実習の現場で、この学びが生きてくれば良いなと思っています。