島根大学附属図書館のブログ

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2007年大森文庫展示会及び講演会のご報告

 医学分館では第32回島根大学医学部“くえびこ祭”と協賛し、10月12日から14日まで、「江戸時代後期、郷土で活躍した医師―大森不明堂三楽・西山砂保―」と題して展示会を開催しました。また、13日には、講師に医史学教育研究の第一人者である酒井シヅ氏を招き、講演会を開催しました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

◆展示会「江戸時代後期、郷土で活躍した医師―大森不明堂三楽・西山砂保―」
  期間:10月12日(金)~14日(日) 10:00~18:00
  会場:看護学科棟N103演習室

 全身麻酔下での乳癌手術に世界で初めて成功した華岡青洲。彼に学んだ郷土の医師大森不明堂三楽(現在の安来市大塚町)、西山砂保(現在の出雲市)、西山砂保に修業証書を与えたシーボルトについて紹介しました。今回は、学外の方からも貴重な史料を借用し、公開することができました。期間中163名の入場者がありました。日頃目にすることがない史料を見ることができ、感激したとのお声もいただきました。

◆講演会「江戸時代の医者、と病人―現代の目で見て」
  日時:10月13日(土) 16:15~17:15
  講師:酒井シヅ氏(順天堂大学医学部客員教授)
  会場:看護学科棟N11番講義室

 江戸時代の本草学者貝原益軒の「養生訓」の内容などをもとに、現代医療を万能視せず、古来からの習慣、年中行事などを見直し、健康を考えることも必要であると、わかり易くお話されました。講演終了後、学生の方が酒井先生と熱心に話しをしている姿も見られました。

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