2階セミナー室前の壁面に西東文庫のパネルを展示しています。今回の入れ替えでは、日本各地の風景や風俗が、美しいイラストや版画等の挿絵で表現されたものを選んでみました。ぜひご覧ください。
西東文庫(せいとうぶんこ)とは、827冊から成るコレクションの名前です。Westernization of Japan(江戸から東京へ:西洋から見た日本の近代化)をテーマに蒐集されました。大部分が1800年代後半から1900年代前半に出版されたもので、『大君の都』(Sir Rutherford Alcock)や、『菊と刀』(Ruth Benedict)、『怪談』(Lafcadio Hearn)などの多数の初版本を擁しています。文庫名はゲーテの西東詩集(West-Ostlicher Divan)に因んでいます。
西東文庫には他にも絵や古写真を載せた本がたくさんあります。民俗学的にも優れたコレクションですが、今では失われた日本の原風景を見ることができます。興味のある方は、是非原本を手に取ってご覧ください。
【パネル図版収載図書】
・『Unbeaten Tracks in Japan』
vol.1-2 Isabella L. Bird c1880
・『Japan in our day』
compiled and arranged by Bayard Taylor ; revised by William Elliot Griffis c1892
・『Japan : a record in colour』
by Mortimer Menpes ; transcribed by Dorothy Menpes c1901
・『Promenades japonaises』
texte par Emile Guimet ; dessins d'apres nature (dont six aquarelles reproduites en couleur) par Felix Regamey c1878
【パネルの1例】