島根大学附属図書館のブログ

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講演会「ラフカディオ・ハーンの生まれた世界」を開催

10月3日(土)、島根大学松江キャンパスにおいて、島根大学ラフカディオ・ハーン研究会と附属図書館の主催により、長岡真吾法文学部教授による講演会「ラフカディオ・ハーンの生まれた世界」が開催されました。


島根大学ラフカディオ・ハーン研究会は、附属図書館の編集による『教育者ラフカディオ・ハーンの世界』の刊行を契機として、2006(平成18)年に発足したもので、島根大学の教職員、学生や一般市民を会員として、ハーンの作品を原書で講読する月例の読書会を主な活動として、ハーン研究を推進しています。この日の講演会は、同研究会の創立10周年を記念して開催されたものです。


ハーンが生まれたイオニア諸島は、ヴェネツィア、フランス、ロシアなど列強による支配が繰り返され、ハーンが生まれた1850年当時は大英帝国保護国となっていました。長岡教授の講演では、後にハーンの両親となる英国陸軍将校チャールズ・ブッシュ・ハーンと島の娘ローザ・アントニア・カシマチが出会った当時のイオニア諸島の社会状況や文化・伝統を、資料をたどりながら解き明かそうと試みたもので、大変興味深いものでした。

 

市民や同研究会の会員、大学関係者や学生など参加した46名は熱心に講演に聞き入り、講演後には活発な質疑応答が行われました。

 

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