島根大学附属図書館のブログ

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図書館コンシェルジュ合宿研修―チームを活性化させるスキルを学ぶ―を実施しました

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2018年6月9日(土)から10日(日)にかけて、島根大学附属図書館では、島根県立青少年の家(サン・レイク)を会場として、図書館コンシェルジュと図書館職員を対象とする合宿研修を行いました。学生8名と職員4名の合計12名が参加しました。

この合宿研修の目的は2つあります。1つ目は、ワークショップを通して、参加者が図書館コンシェルジュのビジョンを共有すること。2つ目は、チームビルディングを行うことによって「チーム活動を活性化させる」ことです。

島根大学附属図書館では、2010年から「図書館コンシェルジュ」という学生団体を組織し、学生協働を行っています。当初から職員も学生も自分たちで考えながら手探りで運営を進めてきましたが、9年目にして、チームの構築がうまくいっていないのではないかという意見が出るようになっていました。

この状況を変えるため、まずはチームビルディングについて学ぼうということになり、専門の先生をお招きして合宿研修を行いました。島根大学附属図書館で、学生協働にかかる合宿研修を行ったのは初めての試みです。約一日半の研修の中で、一日目はじっくりとお互いを知ることから始め、二日目はいくつかのワークショップを通して、図書館コンシェルジュの今年一年間のヴィジョンを導き出すという取り組みをしました。

一日目はフルーツバスケットやungameなどのゲームや、偏愛マインドマップを作成してお互いに話し合い、相手の好きなものを知るという活動をしました。ungameというのは、すごろくのようにさいころを振ってボード上を進んでいくのですが、「ungame」というコマに止まったら、質問カードを一枚とってその質問に答えなければなりません。質問の内容は様々で、「あなたにとって理想の休日とは?」「自分を楽器に例えたら、なんだと思う?理由も教えて。」などがあります。この質問に答えたり、誰かの答えに対してコメントをしたり質問をしたりすることで、参加者同士がお互いについて知ることができるゲームです。このungameが参加者の間では「おもしろい!」と評判で、この合宿研修以外の場所でも、コンシェルジュのアイスブレイク等に活用する予定です。

二日目は、図書館コンシェルジュの今年一年間のヴィジョンを導き出すために、いくつかのワークショップを行いました。ワールドカフェ形式で「1年後最高だったね!と言える図書館コンシェルジュの活動とは?」という大きなテーマに向かって答えを作っていき、最終的に「私たちの活動の結果、図書館コンシェルジュも利用者も楽しく成長でき、利用者のニーズに応えられ、かつ行きたくなるような魅力を持った図書館となることを目指します」というヴィジョンを導き出すことができました。ヴィジョンを参加者全員で共有した後は、このヴィジョンに沿って企画を4つのグループに分かれて考え、その企画を行った一年後どうなったか?を想像して寸劇にまとめるという活動を行いました。短い時間の中で企画の内容と寸劇のシナリオを作り上げるのは難しかったですが、それぞれの寸劇の発表ではところどころで笑いが起き、楽しい時間となりました。

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研修後に行った参加者へのアンケートでは、この合宿研修について楽しく意義のあるものだったという回答が多く、「ほかのコンシェルジュや、普段話す機会が少ない職員さんのことを知ることができて良かった」「今度は新参加者の人たちも含めてやりたいです」といった感想が寄せられました。また、今後行って欲しい研修として、「会議の進め方」や「企画の立て方」といった案が挙げられました。

今後島根大学附属図書館では、人を引き付けるデザインについての研修、会議の進め方の研修などを企画しており、コンシェルジュが学んだことを活用していきいきと活動してくれることを期待しています。[mm]

 

【開催概要】

日時:2018年6月9日(土)~10日(日)

場所:島根県立青少年の家(サン・レイク)

参加人数:12名