附属図書館は、松江市立図書館との合同によるファシリテーション研修会「ファシリテーターになろう」を12月13日(火)タウンプラザしまねを会場に開催しました。
今回の研修会は、「会議が変われば組織が元気になる」をテーマに、会議を活性化するためのファシリテーション技法を学びました。主に県内の図書館司書が職場での会議や打合せ、チーム活動の活性化を図るためのスキルを身につけることを目的として開催したものですが、学生や一般からの参加もあり、24名が参加しました。
日本ファシリテーション協会会員である荒川長巳島根大学保健管理センター教授が講師を務め、参加者は5つのグループに分かれて実習を中心にファシリテーションの基礎を学びました。各グループともに、初対面の人が多かったにもかかわらず、すぐに打ち解けて、和やかな雰囲気の中で、研修は進みました。
研修は、1)「場をデザインする」、2)「意見を発散させる」、3)「意見を収束させる」、4)「合意を形成する」の4つのパートからなり、それぞれ実習を行ないました。
「場をデザインする」のパートでは、ホワイトボードを使った「円グラフアジェンダ」の方法を用いて、効率よく会議や打ち合わせを進行するために、議題の優先順位をつけて整理する技法を学びました。
「意見を発散させる」のパートでは、よい意見を多く引き出すためには、傾聴と質問が大切であり、積極的傾聴をみにつけるための実習を行いました。
「意見を収束させる」のパートでは、出された意見を「見える化」するための技法である「ファシリテーショングラフィック」と「付箋」を使った実習を行ないました。「ファシリテーショングラフィック」では、メンバーから出された意見を聞いて、質問を返しながらホワイトボードに書きとり、わかりやすく表現することの難しさを体感しました。
「合意を形成する」のパートでは、「合意」には、意思決定の質とメンバーの納得性の両立が大切であり、そのためには、できるだけたくさんの選択肢の中から、判断基準を明確にして最善案を選ぶことが必要で、その技法のひとつとして「ドット投票」の実習を行いました。
10時から16時45分までのタイトなスケジュールでしたが、参加者の満足度の高い充実した研修会となりました。参加者の一人ひとりがそれぞれの現場で、実地にファシリテーションのスキルを活用し、さらなるスキルアップを図ることが期待されます。
[SHOJI]